SEOの外注は何を任せるべき?費用の比べ方と外注先に確認する6つの質問

「SEO会社から営業の連絡が来たものの、何を任せればいいのか分からない」
「社員が兼務でブログを書いているが、問い合わせにつながっていない」
SEOを外注するときは、記事制作だけを依頼する方法も、キーワード選定や公開後の分析まで任せる方法もあります。社内の担当者が対応できる業務と、確保できる時間を踏まえて依頼する範囲を決めましょう。
この記事では、外注で依頼できる業務、全面外注・部分外注・内製化支援の選び方、見積もりの比べ方、外注先に確認したい6つの質問を、当社の支援事例も交えて解説します。依頼する範囲を決める前に自社サイトの現状を知りたい方は、無料SEO診断もご利用ください。
SEOの外注は目的と社内体制に応じて任せる範囲を決める
社内にSEOを担える人も時間もない場合は、戦略設計から記事制作、公開後の分析まで任せる全面外注が候補になります。担当者はいても、キーワード選定や記事制作など手が回らない業務がある場合は部分外注、いずれ自社で運用したい場合は内製化支援が候補です。
外注先を比べるとき、月に何本の記事を書いてもらえるかに目が向きがちです。ただ、外注先に任せられるのは記事の納品だけではありません。限られた予算と時間の中で、どの記事を直し、どの施策を後回しにするかを決めることも、外注先が担う業務の一つです。
当社は、SEOの実務が本業ではない会社であれば、作業を専門家に任せ、社員の時間を営業やサービスの改善に使うほうが合理的な場合があると考えています。
SEOの外注で依頼できる業務
記事を中心に検索からの流入を増やすコンテンツSEOでは、主に次の6つの業務を外注できます。どの業務が料金に含まれるかは外注先やプランで異なるため、見積もりの段階で確認してください。
- 戦略設計とキーワード選定
- 新規記事の企画と制作
- 既存記事のリライト
- サイト内部の改善
- 被リンクの獲得
- 分析から次の施策と優先順位を決める仕事
戦略設計とキーワード選定
戦略設計では、SEOで何を達成するのかを決め、狙うキーワードと記事の計画を立てます。問い合わせを増やしたいのか、採用ページへの応募を増やしたいのかによって、狙うキーワードは変わります。
キーワード選定では、自社の顧客が検索で使う言葉を洗い出し、検索される量、上位表示の難しさ、自社のサービスとの近さを見て、狙う順番を決めます。ここがずれると、記事を増やしても問い合わせにはつながりにくくなります。
新規記事の企画と制作
新規記事は、自社サイトにまだないテーマを補い、検索から見つけてもらえる範囲を中長期で広げるために作ります。外注先が担うのは、キーワードごとの構成づくり、執筆、公開前の確認などです。
記事の質は、文字数や本数では決まりません。検索した人の疑問に順番どおり答えているか、自社にしか書けない情報が入っているかで、記事の価値は変わります。
新規記事は公開してから検索結果での評価が定まるまでに時間がかかりやすいため、すぐに問い合わせを増やす施策ではなく、中長期の流入をつくる施策として計画しましょう。
既存記事のリライト
既存記事のリライトは、公開済みの記事を、検索した人の意図や最新の情報に合わせて書き直す仕事です。
当社の支援では、リライトから着手することが多くあります。狙うキーワードがはっきりしていて、すでに検索結果に表示されている記事であれば、新しい記事をゼロから作るよりも、短い期間で成果を狙いやすいためです。
ただし、検索結果に出ている記事なら何でも優先するわけではありません。社長の日記のように、事業との関係が薄いキーワードでたまたま流入している記事は、手を入れても問い合わせにはつながりにくいと考えています。リライトと新規記事のどちらを先にするかは、サイトの状態と目的によって決めます。
サイト内部の改善
サイト内部の改善には、ページの表示速度、内部リンクの設計、ページ構造の見直しなどが含まれます。
直す箇所を調べて提案する作業と、実際にサイトを改修する作業は、別の料金になっている場合があります。見積もりの段階で、調査と提案までなのか、改修まで含むのかを確認してください。
被リンクの獲得
被リンクの獲得は、ほかのサイトから自社のページを紹介してもらう取り組みです。業界団体への掲載、取材記事、自社で集めた調査データの公開をきっかけにした紹介など、実際の関係や情報の価値に基づくリンクが中心になります。
一方、検索順位を操作する目的でリンクを売買する手法は、Googleのスパムに関するポリシーでリンクスパムの例として挙げられています。外注先の提案にリンクの購入などが含まれていないか、契約前に確認してください。
分析から次の施策と優先順位を決める仕事
SEOの外注では、レポートの数字を読み、次に直す記事や取り組む施策、後回しにするものを決める仕事も任せられます。外注先による差が出やすいのも、この業務です。
記事の下書きや情報の下調べなど、AIで効率化できる作業は増えています。一方で、どの記事をリライトするか、新規記事を先に増やすか、今月は何をやらないかを決めるには、SEOの専門知識と、似た状況で何が起きたかという経験が要ると当社は考えています。数字の上では同じように見える2本の記事でも、問い合わせへの近さが違えば、手を入れる順番は変わります。
当社では、次の流れで優先順位を決めています。
- 記事ごとに、順位、流入、問い合わせの実績、問い合わせにつながりそうなキーワードかどうかを見て、総合的に判断する
- その判断をもとに、記事をA・B・Cくらいの優先度に分ける
- 優先度の高い記事群から改善し、同じ群の中では検索量、上位表示の難しさ、現在の順位を見て順番を決める
点数で機械的に決めるのではなく、サイトの状態と目的に合わせて、リライトと新規記事の配分も調整します。
※参考:Google検索セントラル「スパムに関するポリシー」
https://developers.google.com/search/docs/essentials/spam-policies?hl=ja
SEOを外注するメリット
外注すると、社内だけでは時間がかかる調査や執筆、分析を、経験のある担当者に任せられます。
専門知識をすぐに使える
SEOは、Googleの検索の仕組みや評価の考え方が変わるたびに、やり方を見直す必要がある分野です。社内で一から学ぶ場合、情報を集めて試すまでに時間がかかります。
外注すれば、複数のサイトを見てきた担当者の知識を最初から使えるため、キーワードの選び方や記事構成の試行錯誤にかかる時間を短くしやすくなります。
社内の人手を本業に回せる
SEOの作業は、キーワードの調査、記事の構成づくり、執筆、公開後の数字の確認と、細かな工程が続きます。営業や現場の仕事と兼務しながら続けると、どちらかが後回しになりがちです。
SEOの実務が会社のコア業務でない場合は、作業を専門家に任せ、社員が記事を書いていた時間を顧客対応や商品づくりに戻すほうが、会社全体として合理的な場合があります。
第三者の目で自社サイトを見直せる
社内の人は自社の商品やサービスをよく知っているぶん、顧客が検索で使う言葉とのずれに気づきにくいことがあります。外部の担当者が見ると、社内では当たり前の専門用語がほとんど検索されていない、問い合わせボタンが見つけにくいといった点が指摘される場合があります。
外注先から改善点の報告を受けたら、なぜそこを直すのか、直した後にどの数字で効果を確かめるのかを聞いてください。
SEOを外注するデメリット
外注には、費用や社内体制の面でのデメリットもあります。契約前に把握しておきましょう。
毎月の費用がかかり続ける
月額制の外注では、契約している間、毎月の費用がかかります。SEOは記事を公開してすぐに成果が出るとは限らないため、成果が見えにくい月にも支払いは続きます。予算は、最低契約期間を通した総額で組んでおきましょう。
社内にノウハウが残りにくい
作業をすべて外注先に任せると、なぜその記事を選んだのか、どう直したのかといった判断の経緯が社内に残りにくくなります。契約を終えた後に社内で続けようとしても、何から手をつければよいか分からなくなる場合があります。将来は自社で運用したい場合は、内製化支援という任せ方も選べます。
成果が出るまでに時間がかかる
SEOは、記事を公開したり直したりしてから、検索順位や流入に表れるまでに時間がかかる施策です。どのくらいかかるかは、サイトの状態、競合の強さ、狙うキーワードによって変わります。契約前に、いつ、どの数字で効果を確かめるかを外注先と決めておきましょう。
目的と社内体制で選ぶSEO外注の3つの形
外注の任せ方は、全面外注、部分外注、内製化支援の3つに分けられます。どれが合うかは、社内に担当者がいるか、将来は自社で運用したいかによって変わります。
| 任せ方 | 合う条件 | 社内でやること | 外注先がやること | 注意点 |
|---|---|---|---|---|
| 全面外注 | 社内にSEOの担当者や時間がなく、本業に集中したい | 目的の共有、業界の知識や実績の共有、記事の確認 | 戦略設計から記事制作、分析と改善提案まで | 情報の共有が少ないと、どの会社でも書ける記事になりやすい |
| 部分外注 | 担当者や書き手がいて、足りない工程がはっきりしている | 外注しない工程の実行 | 分析と判断、記事制作など任せた工程 | 工程の境目で、成果に対する責任があいまいになりやすい |
| 内製化支援 | 担当者を置けて、中長期で自社で運用したい | 記事の企画、執筆、数字の確認 | 体制づくり、進め方の助言、相談への対応 | 担当者の時間を確保できないと進みにくい |
どこまで任せるかで迷う場合は、無料SEO診断で自社サイトの現状と、先に取り組むことを確かめてから決める方法もあります。
戦略から記事制作まで任せる全面外注
全面外注では、戦略設計から記事制作、公開後の分析と改善提案までを外注先が担います。社内にSEOの担当者がいない、担当者を置く余裕がない、本業に集中したいといった会社で検討しやすい任せ方です。
ただし、全面外注でも、業界の事情や自社の実績、現場で実際に起きたことは社内から伝える必要があります。こうした情報が届かないと、記事の内容がほかの会社と似通い、読者に自社を選ぶ理由が伝わりにくくなります。
足りない工程だけを任せる部分外注
部分外注では、社内で手が回らない工程だけを外注先に任せます。社内に担当者や書き手がいて、どの工程が足りないのかがはっきりしている会社に合う場合があります。
たとえば、記事は社内で書けるものの、どのキーワードを狙い、どの記事から直すかの判断に迷う場合は、分析と優先順位の判断を任せます。反対に、方針は社内で決められるが書く時間がない場合は、記事制作だけを任せる方法もあります。工程を分けるときは、社内と外注先のどちらが何を担い、成果が出なかったときにどこを見直すかを契約前に決めておきましょう。
社内で回す仕組みづくりを任せる内製化支援
内製化支援では、記事の企画や執筆は社内の担当者が行い、外注先は体制づくりや進め方の助言、相談への対応を担います。社内に担当者を置くことができ、中長期では自社で運用してノウハウを残したい会社が検討しやすい選択肢です。
担当者が通常業務と兼務する場合は、SEOに使える時間を社内であらかじめ確保してください。時間を取れないままでは、支援を受けても記事の公開や数字の確認が進みにくくなります。
SEO外注の費用は依頼する範囲で変わる
SEO対策の外注費用は、どこまでを任せるかによって変わります。記事制作だけを頼む場合と、戦略設計から分析、改善提案まで任せる場合では、同じ「SEOの外注」でも中身が違うためです。相場を一つの金額で示すことは難しく、料金体系と含まれる作業をあわせて見る必要があります。
料金体系は月額固定・成果報酬・スポットに分かれる
SEO外注の料金体系は、主に月額固定、成果報酬、スポットの3つに分かれます。
- 月額固定:毎月決まった金額で、決めた範囲の作業を続けて行う
- 成果報酬:対象キーワードの順位など、決めた成果が出た場合に費用が発生する
- スポット:サイトの診断や記事の制作など、1回単位で依頼する
成果報酬の場合は、何を成果とするかによって、順位は上がっても問い合わせにはつながらないことがあります。契約前に、成果の定義と計測の方法を確認してください。
依頼する範囲ごとに公開料金の例を比べる
外注先の料金は、公式サイトで例が公開されている場合があります。下の表は、2026年10月9日に各社の公式サイトで確認した料金の例です。
| 会社名と対象プラン | 料金 | 税区分 | 含まれる業務 | 契約期間 |
|---|---|---|---|---|
| コネクトビビ SEO運用支援 | 月20万円〜 | 税別 | 戦略設計、記事制作(月12本が目安)、被リンクのディレクション、月次レポートと改善。サイト内部の改修・実装は別見積もり | 最低3か月 |
| コネクトビビ 内製化支援 | 月10万円 | 税別 | 記事を社内で回す体制づくり、月1回のミーティング、チャットでの相談 | 半年コース |
| ナイル株式会社 SEOコンサルティング | 月40万円〜 | 記載なし | サイト内部の技術調査、サイト解析とKPI設定、コンテンツ戦略の立案、施策の実装支援、効果検証と改善施策の提案、定期レポートと定例報告会 | 6か月〜 |
| ナイル株式会社 SEOコンサルティング+コンテンツ制作 | 月70万円〜 | 記載なし | SEOコンサルティングの内容に加え、ヒアリング、企画、取材、執筆、校閲 | 6か月〜 |
この表は、料金の高い安いを比べるためのものではありません。会社ごとに提供する業務の範囲が違うためです。たとえばナイル株式会社のSEOコンサルティングには、サイト内部の技術調査や施策の実装支援が含まれています。一方、当社のSEO運用支援は記事制作を含み、サイト内部の改修・実装は別の見積もりになります。
税区分の記載がない料金は、税込か税別かを問い合わせてから比べてください。料金は改定される場合があるため、最新の金額は各社の公式サイトで確認してください。
見積もりは総額と含まれる作業範囲をそろえて比べる
複数の外注先から見積もりを取ったら、総額と、その金額に含まれる作業の範囲をそろえて比べます。総額が同じでも、記事の本数が確約か目安か、改善の実行まで含むかによって、実際に受けられる支援は変わります。各社の見積もりは、次の項目で横に並べてください。
| 項目 | 確かめる内容 |
|---|---|
| 戦略設計 | 狙うキーワードの選定や記事の計画が含まれるか |
| 記事制作の本数 | 本数は確約か目安か、1本あたりの文字数や取材の有無 |
| 新規記事とリライトの配分 | 配分を誰がどう決めるか、途中で変えられるか |
| 数字の分析と改善提案 | どの数字を見て、どのくらいの頻度で提案があるか |
| 改善の実行 | 記事の修正やサイト内部の実装まで含むか、別料金か |
| 被リンク | どこまでを行うか、方針づくりだけか |
| レポートと打ち合わせ | 頻度と形式 |
| 最低契約期間 | 期間の長さと、途中で解約するときの条件 |
| 税区分 | 税込か税別か |
見積書に書かれていない項目は含まれていないものとして扱い、必要な作業があれば追加費用を確認してください。当社の料金と支援の内容は、サービスページに掲載しています。
※参考:ナイル株式会社「SEOコンサルティング」
https://www.seohacks.net/service/seo-consulting/
SEOの外注で失敗しやすいパターン
SEOを外注しても成果が出ない場合、原因は作業の量ではなく、狙うキーワードや手を入れる順番の判断にあることがあります。当社が支援の中で対応した例とあわせて解説します。
自社のサービスと検索する人の目的がずれたキーワードを狙う
自社のサービスと、検索する人が求めているものがずれたキーワードを狙うと、記事が読まれても問い合わせにはつながりにくくなります。検索数の多いキーワードほど魅力的に見えますが、そのキーワードで検索する人が自社の顧客になりうるかを先に考える必要があります。
当社が支援したBtoB営業代行のサービスでは、料金は月額定額制である一方、検索されていたのは成果報酬型の営業代行を探すキーワードが中心でした。そこで、競合と同じ比較記事を作るのではなく、成果報酬型を探している人に、定額制という選択肢を知ってもらう記事を設計しました。
支援の範囲と成果は、次の事例で紹介しています。
【顧客事例】BtoB営業代行サービスの立ち上げ期SEO支援。初月からCVを発生させ、半年で月50件のインバウンドリード体制を構築。
【顧客事例】BtoB営業代行サービスの立ち上げ期SEO支援。初月からCVを発生させ、半年で月50件のインバウンドリード体制を構築。
複数の記事で狙うキーワードが重なっている
同じキーワードを狙った記事が複数あり、どの記事でそのキーワードを取りにいくのかが決まっていない状態も、成果が伸びにくい原因になることがあります。同じ検索語で自社の複数のページが表示されること自体は、問題になるとは限りません。注意したいのは、狙いが重なったまま、どちらの記事も思うように伸びていない状態です。
当社が支援したサイトでは、次の手順でキーワードの重なりに対応しました。
- Google Search Console、Ahrefs、記事の実際の内容から、狙いが重なっている記事を洗い出した
- 順位と流入が強い記事は、元のキーワードを狙う記事として残した
- 重なっていた下位の記事は、別のキーワードを狙うようにリライトした
- 変更先のキーワードは、Search Consoleで実際に流入があり、ほかの記事と重ならないものから選んだ
対応後は、それぞれの記事が別のキーワードで上位に表示されるようになり、Search Consoleでも流入キーワードの重なりが解消したことを確認しています。
記事はあっても問い合わせへの導線が足りない
記事が読まれていても、問い合わせへの導線が足りなければ、流入は売上につながりにくくなります。
当社がM&A関連メディアを支援したときは、流入を生むコラム記事がすでにあり、設計と記事制作もできていました。一方で、記事の途中に置くCVバナーやサイドバナーなど、読者を問い合わせに案内する導線が足りていませんでした。
メディアの目的は記事を増やすことではなく、売上につなげることです。そこで、記事の追加より先に、売上に近い問い合わせへの導線から改善しました。そのうえで、流入を広げるための記事制作と、被リンクを獲得するための営業を進め、ページの表示速度や問い合わせフォームの改善も並行して行いました。
順位の保証やガイドライン違反の施策を受け入れる
順位を保証する外注先や、Googleのガイドラインに反する施策を勧める外注先に依頼すると、成果が出ないだけでなく、検索結果での評価を落とすおそれがあります。Googleは、検索結果で一番上に表示されることは誰にも保証できないと説明し、順位の保証やGoogleとの特別な関係を強調する業者に注意するよう呼びかけています。
SEOでやってはいけないことの代表は、スパムに関するポリシーに反する手法です。検索順位を操作する目的でのリンク売買、検索エンジンだけに見せる隠しテキスト、利用者の役に立たないページの大量生成などが例として挙げられています。
※参考:Google検索セントラル「スパムに関するポリシー」
https://developers.google.com/search/docs/essentials/spam-policies?hl=ja
※参考:Google検索セントラル「SEO 業者の利用を検討する」
https://developers.google.com/search/docs/fundamentals/do-i-need-seo?hl=ja
SEOの外注先に確認したい6つの質問
外注先を選ぶときは、GoogleがSEO業者に確認する質問として公開している例が参考になります。これに当社の支援経験から聞いておきたい点を加えた6つの質問は、次のとおりです。商談の前に、このリストを手元に用意しておくと聞き漏れを防げます。
- 業種や地域が近い支援事例を示せるか確認する
- Googleの検索の基本事項に沿った施策か確認する
- 期待できる成果と時期、その測り方を確認する
- 自社の事業や顧客について質問してくるか確認する
- 実際に作業する担当者と体制を確認する
- レポートの後の改善提案と実行まで確認する
業種や地域が近い支援事例を示せるか確認する
まず、自社と業種や地域が近い支援事例を示せるかを聞きます。似た条件の事例があれば、自社で何ができそうかを具体的に思い描きやすくなります。
事例を聞くときは、成果の数字だけでなく、次の点もあわせて聞いてください。
- 施策の前後で数字がどう変わり、どのくらいの期間がかかったか
- その案件を実際に担当した人は誰か
- 何を見て、なぜその施策を選んだのか
最後の点まで具体的に答えられる外注先であれば、自社の案件でも理由を持って施策を選ぶことが期待できます。
Googleの検索の基本事項に沿った施策か確認する
Googleの検索の基本事項は、検索結果に表示されるための技術要件、スパムに関するポリシー、検索での見え方をよくするための主なベストプラクティスで構成されています。提案された施策がこれに沿っているかを確認します。
回答の中に、順位の保証や、Googleとの特別な関係をうたう説明があれば、その外注先は候補から外してください。
期待できる成果と時期、その測り方を確認する
期待できる成果と、それが出るまでの時期、成果をどう測るかを聞いておきます。ここがあいまいなまま契約すると、何をもって成果とするのかが定まらず、続けるかどうかの判断もしにくくなります。
回答では、追いかける数字の定義と、計測に使うツールを確認してください。流入数を追うのか問い合わせ数を追うのかで、評価の仕方は変わります。
自社の事業や顧客について質問してくるか確認する
SEOで差がつきやすいのは、業界の暗黙知、自社の実績、現場で実際に起きたことなど、外部の担当者だけでは分からない情報です。そのため、提案の前に自社の事業や顧客について質問してくるかが、外注先を見極める材料になります。
こうした情報を聞かずに、キーワードと記事本数の話だけで提案を終える外注先の場合、どの会社にも当てはまる記事になりがちです。最初の打ち合わせで、どんな顧客がどんな理由で依頼してくるのかまで聞いてくるかを見ておきましょう。
実際に作業する担当者と体制を確認する
営業の担当者と、実際に記事や分析を担当する人が違う場合があります。誰が戦略を考え、誰が記事を書き、誰がレポートをまとめるのか、外部のライターに再委託する部分はあるかを確認してください。
打ち合わせに出てくる人と実際に手を動かす人が違う場合は、要望がどう伝わるのか、修正の依頼を誰に出せばよいのかを契約前に決めておきます。担当者が途中で変わったときの引き継ぎ方も聞いておくと、契約後の行き違いを抑えやすくなります。
レポートの後の改善提案と実行まで確認する
レポートについては、頻度だけでなく、その後にどんな改善提案があり、誰が実行するのかまで確認します。毎月レポートが届いても、数字の報告だけで終わるなら、次に何をするかは社内で考えることになります。
Googleも、サイトに加えた変更や、アドバイスの内容とその理由を伝えてくれるかを確認するよう勧めています。具体的には、次の点を聞いてください。
- どの数字を見て、何を優先して直すと判断するか
- リライトと新規記事の配分をどう決めるか
- 後回しにするものは何で、その理由は何か
- 提案のあと、記事の修正やサイトの実装を誰が行い、別料金になるか
レポートの見た目よりも、次の一手とその理由を説明できるかを見ておくと、契約後にどこまで任せられるかを判断しやすくなります。
※参考:Google検索セントラル「SEO 業者の利用を検討する」
https://developers.google.com/search/docs/fundamentals/do-i-need-seo?hl=ja
SEOを外注するときに発注側が担うこと
SEOを外注しても、発注側の役割がなくなるわけではありません。外注先が成果を出しやすい状態をつくるために、社内で担っておきたいことがあります。
外注する目的と追いかける数字を決める
まず、SEOで何を達成したいのかと、そのために追いかける数字を決めます。問い合わせを増やしたいのか、採用への応募を増やしたいのかで、狙うキーワードも評価する数字も変わります。目的と数字が決まっていれば、外注先の提案が目的に合っているかを社内でも判断できます。
業界の知識や自社の実績、現場の経験を共有する
外注先に共有したい情報のうち、特に大切なのは、業界の暗黙知、自社の実績、実際に何をしてどんな結果になったか、現場で得た知識や経験です。顧客がどんな言葉で相談してくるか、契約の決め手になった説明は何だったか、現場で起きやすい問題とその対処といった話は、外部のSEO担当者がいくら調べても分かりません。
当社では、こうした情報を顧客から共有してもらい、検索した人の意図に合う構成に落とし込むことを、支援側の仕事と考えています。共有された情報が多いほど、競合の記事にはない内容を書きやすくなります。共有の方法は、定例の打ち合わせで話す、営業や現場の担当者に短い取材の時間をもらうなど、社内の負担に合わせて決めておきましょう。
社内の窓口と確認の担当者を決める
外注先とのやり取りを受ける社内の窓口と、記事の内容を確認する担当者を決めておきます。窓口が決まっていないと、質問への回答や記事の確認が遅れ、公開までの日程がずれる原因になります。専門的な内容を含む記事では、事実関係を確かめられる人を確認の担当にしてください。
Search Consoleなどの権限をどこまで渡すか決める
Search ConsoleやGoogleアナリティクスなどの権限を、外注先にどこまで渡すかも決めておきます。Googleは、SEO業者から監査の提案を受けた段階では、Search Consoleへの読み取り権限のみを付与し、書き込み権限は付与しないよう案内しています。
契約後にサイトの設定変更まで任せる場合は、必要な範囲で権限を広げます。契約が終わったときに権限を外す手順も、あわせて決めておきましょう。
※参考:Google検索セントラル「SEO 業者の利用を検討する」
https://developers.google.com/search/docs/fundamentals/do-i-need-seo?hl=ja
SEOを外注するときの契約で確認すること
外注先が決まったら、署名の前に契約書の内容を確認します。特に、記事の扱い、契約期間、フリーランスへの発注の3点で行き違いが起きないようにしておきましょう。
記事の利用・改変と契約終了後の引き継ぎ条件を確認する
納品された記事をどこまで自由に使えるかは、契約の内容によって変わります。契約前に、次の点を確認してください。
- 納品された記事を、自社サイト以外の営業資料や広告にも使えるか
- 自社で記事を書き換えてよいか
- 契約終了後に、記事や分析データ、作成したアカウントを引き継げるか
記事の著作権は、契約によって譲渡を受ける場合もあれば、利用を許諾される場合もあります。判断に迷う条項は、契約前に弁護士などの専門家へ確認してください。
最低契約期間と解約の条件を確認する
SEOの外注では、最低契約期間が設けられていることがあります。SEOは成果が出るまでに時間がかかる施策のため、期間の途中で解約できるか、何か月前に申し出る必要があるか、途中解約の費用がかかるかを、契約前に確認してください。
フリーランスに発注するときは取引条件を書面やメールで示す
従業員を使用しない個人のフリーランスに、事業として記事制作などを業務委託する場合、フリーランス法により、発注する側には取引条件を明示する義務があります。明示は書面やメールなどで行い、口頭だけでは足りません。報酬の額や支払期日もあわせて示し、自社に従業員がいるか、委託の期間がどのくらいかによって適用されるルールを、公正取引委員会の説明で確認しておきましょう。
※参考:公正取引委員会「フリーランス法特設サイト」
https://www.jftc.go.jp/freelancelaw_2024/
SEOの外注をご検討ならコネクトビビにご相談ください
当社コネクトビビでは、戦略設計から記事制作までを担うSEO運用支援と、社内で運用する体制づくりを支える内製化支援を提供しています。どちらを選ぶか、そもそも外注するかを決める前に自社サイトの状況を知りたい場合は、無料SEO診断をご利用ください。
依頼する範囲を決める前の無料SEO診断
無料SEO診断は0円で、次の点が分かります。
- 検索での今の見え方
- 同じキーワードで上位にいるサイトとの差
- 問い合わせにつながりやすいキーワードと、記事の優先順位
- 記事の追加、既存記事の見直し、問い合わせまでの流れのうち、先に取り組むこと
結果はオンラインの打ち合わせでご説明します。診断後に契約するかどうかは任意です。
戦略から記事制作まで任せたい場合のSEO運用支援
SEO運用支援の料金は月20万円〜(税別)で、最低契約期間は3か月です。
含まれる業務は、戦略設計、記事制作、被リンクのディレクション、月次レポートと改善です。記事制作は月12本が目安で、本数を確約するものではありません。新規記事とリライトの配分は、サイトの状態に合わせて提案時に調整します。サイト内部の改修・実装は、別途お見積もりとなります。
月次のレポートでは、数字の報告に加えて、次に直す記事や後回しにするものを、理由とあわせて提案します。
社内で運用したい場合の内製化支援
内製化支援は月10万円の半年コースで、記事を社内で回す体制づくり、月1回のミーティング、チャットでの相談が含まれます。
Web未経験の担当者2名が運用を始めた支援の例は、次の事例で紹介しています。
【顧客事例】オーダーメイド香水ブランドのSEO内製化支援。Web未経験の担当者2名が5ヶ月で月間セッションを約7,000に。
【顧客事例】オーダーメイド香水ブランドのSEO内製化支援。Web未経験の担当者2名が5ヶ月で月間セッションを約7,000に。
SEOの外注でよくある質問
外注する前にSEOの基本はどこまで知っておけばよいですか?
SEOとは何か、自社サイトで何を達成したいかを説明できる程度の理解があれば十分です。SEOは、Googleなどの検索結果で自社のページを見つけてもらいやすくする取り組みです。細かな手法まで覚える必要はありませんが、外注先の説明が自社の目的に合っているかを判断できると、提案を比べやすくなります。
外注しても自社で見ておきたいツールはありますか?
Googleが無料で提供するSearch ConsoleとGoogleアナリティクスは、外注しても自社で見られるようにしておきましょう。Search Consoleでは検索での表示回数やクリック数、表示されたキーワードを、Googleアナリティクスではサイトを訪れた人の行動や問い合わせの数を確かめられます。外注先のレポートと同じ数字を自社でも見られれば、報告の内容を自分で確かめられます。
地方の会社でもSEOの外注先は全国から選べますか?
オンラインで打ち合わせができる外注先であれば、所在地にかかわらず全国から選べます。当社も滋賀県長浜市を拠点にしており、無料SEO診断の結果はオンラインの打ち合わせでご説明しています。ただし、地域名を含むキーワードで集客したい場合は、その地域の事情や競合に詳しいかも聞いておきましょう。
SEOの外注は目的と社内体制から任せる範囲を決めて始める
SEOの外注は、目的と社内の体制を確かめ、どこまでを任せるかを決めてから始めます。社内に担える人がいなければ全面外注、足りない工程がはっきりしていれば部分外注、いずれ自社で運用したいなら内製化支援が候補になります。
外注先を選ぶときは、料金の総額だけでなく、含まれる作業の範囲をそろえて比べてください。あわせて、レポートを見て次に何を直し、何を後回しにするかまで判断できる外注先かを確かめておくと、限られた予算を成果に近い施策へ使いやすくなります。外注しても、業界の知識や自社の実績を外注先に伝えるのは発注側の役割です。
依頼する範囲を決める前に現状を知りたい場合は無料SEO診断を、依頼内容を具体的に検討している場合はSEO運用支援のページをご覧ください。
滋賀県で外注先を探している場合は、県内のSEO対策会社を比べた記事も参考になります。
【2025】滋賀県でおすすめのSEO対策会社9選!選び方や料金も紹介